あれから一年。

まゆちゃんが亡くなって、数日後のことです。

東京で小児脳幹部グリオーマの会がありました。脳幹部グリオーマとは、まゆちゃんの病気の名前です。

もともと、お母さんに誘われて参加予定だった会。

わたしも医療従事者でありながら、まゆちゃんが亡くなったことで、この会に参加する力が少し抜けてしまいました。

この会の前日、まゆちゃんのお母さんから電話がありました。

「わたしは行けなくなってしまったけど、松丸さんには参加してきてもらいたい。まゆもそう願っていると思います。」と。

この会には、まゆちゃんに関係した

大阪市立総合医療センター副院長の原純一先生や

チャイルドケモハウスの楠木重範先生が登壇されていて、

まゆちゃんがおだやかな最期を過ごしたことをお伝えすることができました。

もしかしたら、これはわたしの役割だったのかもしれない。まゆちゃんがお空から見てるような気がしました。

あの日のつながりが、先週10月19日のいのちのおはなし会につながります。

このおはなし会に、小児脳幹部グリオーマの会、チャイルドケモハウス、大阪市立総合医療センター、トルコキキョウの会、神奈川こどもホスピス、産業医科大学が後援してくれました。

イベントのお話をしたとき、そんなことだったらと

小児脳幹部グリオーマの会の管理 高木伸行さんや原先生、楠木先生が後援に動いてくれました。

原先生はイベントに参加もしてくれて、お母さんが夢のようだと喜んでくれました。お母さんの笑顔を見てまゆちゃんが一番、喜んでくれていると思います。

この日にお会いした、余谷先生や、寺島先生もにこりの活動を応援してくれています。これはまゆちゃんというひとりの女の子がつなげたつながりです。

ひとりの女の子のいのちの力強さ。それを感じました。

東京から帰った翌日、

まゆちゃんが生まれた日の担当医や、まゆちゃんの脳幹部グリオーマと診断してくれた、まゆちゃんが大好きだった木下正和先生に偶然お会いしました。

まゆちゃんはお母さんの胸の中での最期だったことを伝えることができて、この2日間はまゆちゃんが、

「みなちゃんおねがいね。」

って言っているような気持ちになりました。

それをお母さんにお伝えしたとき

まゆちゃんはお母さんのことを想っているんだろうなと感じました。

お母さんに笑顔でいてほしい。こども達はそんなふうに思っているのかもしれません。

母親が、こどもの幸せを願うように。

いのちのおはなし会は、まゆちゃんがおしえてくれたことを伝えました。それともうひとつ

「お母さん、笑顔ですごしてね。」

という

まゆちゃんの願いを、想いを伝える日になれたのかなとも思います。

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