楽しんで災害対策。夏のお泊りにこり
夏のお泊まり。

お泊りは準備からはじまります。
着替えにお薬、注入の道具や、いつものケアに必要なもの。
人工呼吸器や吸引器を使う子は、予備の物品やバッテリーも。
ひとつずつ確認していきます。
今回のお泊まりは、いつもの「お泊まりにこり」とは少し違います。
向かった先は、直方。いつもサテライトとして協力してくださっているMIZUHOデンタルクリニックのお部屋をお借りして、夏の一晩を過ごします。
送迎車で子どもたちをお迎えに。
窓の外には夏の空。いつもと違う道を走るだけでも、なんだかちょっとした旅行みたい。
車の中は、出発したときから笑顔がいっぱいでした。

ついたよー!
到着したら、まずはみんなでお部屋づくり。
ごろんできる場所をつくって、、荷物を広げて。
お部屋が、少しずつ今日みんなで泊まる場所になっていきます。
準備ができたら、お風呂へ。
いつもより、ながいお風呂。今回は機械浴を使わせてもらいました。
事前に操作方法も共有してくれて、子どもたちはいつもよりちょっと長めのお風呂。
あったかいお湯に身体をあずけて、本当に気持ちよさそう。
のんびり、ゆっくり。
いいお顔でした。
お風呂あがりは、お庭へ。
外に出ると、昼間の暑さが少しだけやわらいだ夕方。
お庭をぶらぶらお散歩しました。そこから見える、直方の街。

いつもと違う場所。
いつもと違う景色。
夕方の空を眺めながら、みんなでしばらく外の時間を楽しみました。
そして、空が暗くなるのを待ちます。
夏の夜といえば、花火。
火をつけると、パチパチパチ。
暗くなった庭に、小さな光が広がります。
花火の煙と、あの独特のにおい。むしあつい夏の空気。

キラキラ光る花火を見つめる子どもたち。
夏やねえ
そんな言葉がぴったりの夜でした。
花火のあとは、かき氷。
食べる子もいれば、食べない子もいる。
同じ場所にいて、それぞれの楽しみ方で一緒に過ごします。
そしてこの日は、お誕生日のスタッフも。
みんなで「おめでとう」。子どももスタッフも一緒になって、お誕生日をお祝いしました。
よく笑った一日。

おやすみの時間です。
初めての場所。ちゃんと眠れるかな。夜中に起きるかな。
スタッフのほうが、ちょっと心配していたかもしれません。
ところが、みんなぐっすり。
遊び疲れたのか、初めての場所なのにほとんど起きることもなく、そのまま朝までよく眠りました。
夜が静かになって、さっきまでみんなの声がしていた部屋に、子どもたちの寝息。
こうして、夏の夜がゆっくり更けていきました。
今回のお泊まりは、子どもたちと夏を楽しむだけではなく、災害時のBCP訓練も兼ねていました。
考えて準備していても、実際に泊まってみて初めて見えることがあります。
それでも一晩を一緒に過ごしたことで、「もしもの時は、こんなふうに過ごせる」。
その景色を少し具体的に思い浮かべられるようになりました。
そして、子どもたちも、スタッフも、ずっと笑っていました。
災害への備えは、物を準備することだけではありません。
何かあったときに協力してくれる場所があること。
そんなつながりも、大切な備えのひとつだと思っています。
それは県内のとなり町でも、遠く離れた県外でも。
困ったときに、お互いに手を取り合える仲間でいられるように。
普段から会って、一緒に遊んで、一緒に笑って。
楽しみながら、顔の見える関係をつくっていく。
直方の街も、花火のにおいも、みんなの笑い声も。
全部ひっくるめて、今年の夏のお泊まりにこり。
楽しい時間を一緒に重ねることも、きっと、「もしも」の時に支え合える関係をつくることにつながっています。
そんな夏の一晩になりました。





