想いを言葉にしてくれる人

「にこりの想いを伝えていくにはライターさんが必要ですね。すごくにこりに合いそうなライターさんがいます。木下綾さんと言います。」
HPを作成してくれているy2から紹介された木下綾さん。

初めましての日。真っ白な服を着て、にこにこしてにこりに来てくれた。

綾さんは大牟田市動物園のケモノートを作成している。
(ちなみにケモノートは、大牟田市動物園から頼まれた「仕事」ではなくて、大牟田市動物園の1ファンとして、園にご協力いただきながら作っているフリーペーパーだそうだ。ケモノートは大牟田市動物園の動物紹介だけでなく、飼育員さんがどのような思いで働かれているのかを伝えて、大牟田市動物園へ、動物だけでなく飼育員さんにも会いに行ってもらいたいという思いで制作されている。)

ケモノートを読んで、綾さんは動物園のことだけではなく、働く人の想いにフォーカスしていることが伝わった。

想いを大切にしている人。そう感じた。

大牟田市出身の綾さんは、福岡市で子育てをしている。
自分が子育てをする中で、孤立している母親の気持ちを他人ごとには感じられないと、優しい笑顔で話をしてくれた。

さらっと、肌触りの良さそうな洋服を着こなし、その人柄がまるで優しいコットンのように感じた。

二回目は岡垣町で一緒に食事をした。少し汗ばむ、夏を意識する季節だったように思う。
にっこり笑顔で、今度は二人で話そうと約束してくれたのを覚えている。

新型コロナウイルスの感染が広がり、実際に二人で話すまでにはかなり時間が必要で、やっと実現したのはZoom越しだった。
でも話すのが三回目とは思えないほど、すらすらと自分の思っていることを話すことができた。
綾さんの包み込む空気感がそうさせている。そう感じた。

大牟田市の名物を教えてくれる。草木饅頭に、高専ダゴ。
🐙?と尋ねると大きな大きなお好み焼きのようなものと。

いつか綾さんの育った大牟田市に行ってみたい。そう思った。
わたしは1時間ほど、にこりのことをお話した。
その後、綾さんは私の話を全部文字にして、何度も何度も読み返し、まとめてくれた。

「読みながら何度泣いたことか。もう毎日、松丸実奈という人のことを考えていた。」
後日そう教えてくれた綾さんの目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
この人お願いして良かった。そう思った。

にこりの物語はそんな綾さんが書いてくれたものである。

この文章には「にこりの想いを松丸実奈という人間を通してどう伝えるか?」
そう悩みながらわたしに伴走してくれたあやさんの想いが詰まっている。
綾さんが書いてくれたにこりの物語。多くの人に読んでもらえたらうれしい。

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