にこりの活動レポート 2023Activity Report 2023
2023年は、にこりの子どもたちの新しいサポートとして、はぐむのあかりクリニックの「訪問診療」が始まりました。
これまで以上に医療と福祉の両面から、子どもたちの毎日の生活を支えます。
にこりの活動の原点は常に「目の前の一人の子どもの願い」。
家族と一緒に子どもたちをはぐくみ、日々の生活にあかりをともすように、にこりとはぐむのあかりは共に活動を続けます。
寄付について
2023年度にいただいた寄付金総額
※2024年3月31日時点
- 個人の寄付
- 62件
- 団体の寄付※法人含む
- 8件
講演について
〈登壇回数〉
地域の大学生や警察の少年補導員など、
医療分野以外の方にもお話しする機会をいただきました。
職員について
- 保育士
- 4人
- 助産師
- 5人
- 看護師
- 23人
- 理学
療法士 - 3人
- 作業
療法士 - 1人
- 介護
福祉士 - 2人
- 社会
福祉士 - 2人
- 事務員
- 6人
- 教員
- 1人
- ヘルパー
- 2人
- 栄養士
- 1人
- 運転手
- 2人
- 看護助手
- 3人
にこりで働く仲間を募集中です。
ヘルパーになるための介護職員初任者研修も実施中!
事業ごとの延べ利用者数
※NPO法人にこりとしての運用後(2019年〜2023年)の集計
子どもたちの支援
産前産後の支援
親子の支援
NICORI NEWS 01小児の訪問診療との、
連携が始まりました
2023年5月、
にこりの嘱託医で理事長の荒木先生が
訪問診療と小児科の
「はぐむのあかりクリニック」を開院。
にこりの八幡事業所からもほど近く、
にこりっこを医療の面でよりサポートしやすくなりました。
子どもたちだけでなく、
ご家族の負担も軽減。
高齢者に比べ、小児の訪問診療は
全国的にも数が少なく、
体調が変化しやすい医療的ケア児のこどもたちを、
その都度遠方の基幹病院に連れていくのは、
お母さんお父さんの大きな負担でした。
訪問診療の医師がいれば、
家で治療を受けられ、毎回入院しなくてもよくなる。
そうすればきょうだい児を置いて、
お母さんが家を離れなくても良くなります。
スムーズな医療連携で、
毎日の生活も安心。
なにより、近くにいつでも相談できる医師がいることでお母さんが安心でき、子どもも家族も安心できる。日常の確かな支えがあれば、楽しいことや新しいことへこどもたちの世界は広がります。
医療の必要なこどもたちと家族を、灯りのように見守ってくれる訪問診療と、にこり。これから新しい連携がはじまります。
NICORI NEWS 02こどもデイサービスが合体して、
大きくなりました!
2024年1月、八幡と岡垣の2ヶ所で行っていた
児童発達支援・放課後等デイサービスを
八幡に統合しました。
これからも、医療の必要なこどもたちが
集団の中で成長していけるよう、支援を行います。
これからはみんなで、
楽しさ2倍、笑顔も2倍。
今までそれぞれの場所で、
少人数体制で過ごしていたこどもたち。
10〜20名の大所帯になると、
お友だちとの関わりが増え、
家とはちがう、家族とはちがう関係性が生まれています。
いろんなお友達がいて、いろんな関わり方がある。
新しい集団生活で、こどもたちは、
お互いに刺激を受けながら多様性や社会性を学んでいます。
NICORI NEWS 03第2回目にこりのお祭り、
開催しました!
様々な方の協力で、
地域がひとつになったお祭り
2023年は、北九州市・
北九州市小児慢性特定疾病支援室・
黒崎ミライプロジェクト実行委員会と共催で開催。
充実のステージと出店を、
約6,000人の皆さんに楽しんでいただきました。
手伝ってくださったスタッフ、
ボランティアの皆さん、
出店してくださったお店、協賛してくださった方、
実行委員会に参加してくださった方など、
様々な方の協力でお祭りを成功させることができました。
本当にありがとうございました!
初めてのステージで、
こどももおとなもドキドキ...!
今回の目玉は、なんといっても、
デイサービスのこどもたちの初めてのステージ。
おめかししてちょっと緊張したこどもたちの音楽と踊りに、
沢山の笑いと涙があふれた時間でした。
医療的ケア児、難病や障がいがある人、
ない人みんなそれぞれ違うけど、
違うのは当たり前だから、色んな人がいることを知ること。
相手を認めて、自分を認めて、
一緒に遊べばもっと仲良くなれる。
みんなでたくさん笑える。そんな実践ができた一日でした。
WHAT'S NICORI MATSURI?にこりのお祭りとは?
にこりのお祭りは、難病や障がいをもつ子どもたちが
お祭りを通じて社会と関わりを持ち、
この地域がみんな笑顔になれるインクルーシブな
地域交流の場になることを目的としています。
今年もたくさんの笑顔と会えますように、
スタッフ一同楽しみに準備を進めてまいります。
詳細はお祭りの公式アカウントよりご案内します。
にこりのこれまでの軌跡を
綴りはじめました。
にこりが生まれて今年で7年目。
にこりのはじまり。そして忘れられない、一人ひとりの子どもたちと家族の物語です。
まだまだありますっ! 2023年度のにこりニュース!
JKA補助金でキャラバンを購入
JKA(競輪とオートレースの補助事業)からいただいた補助金で、キャラバンを購入しました。今までの福祉車両では乗せられなかったバギーも乗り込めるようになり、おでかけできる範囲が広がりました。さっそく水族館とサーカスへ!
産前産後ケアステーション大浦が開所
八幡西区則松の事業所で行っていた産前産後ケア事業を大浦に移転。きれいで新しい事業所になりました。にこりの産前産後ケアは大浦と小倉南区の横代の2箇所で行っています。いつも予約が始まると数日で埋まるほどの人気をいただいております!
通学支援(モデル事業)
北九州市で、スクールバスの利用が困難な医療的ケア児に向けた、通学支援のモデル事業が行われました。にこりでも同様の支援はあったものの、費用の負担が大きかった通学支援。訪問看護と福祉有償運送を利用した支援を導入することで、保護者の送迎にかかる負担が大きく減りました。
ヒーロー達からおもちゃの贈り物
日本財団様とおもちゃ美術館様からおもちゃを寄贈して頂きました。さらに、元ラグビー日本代表の五郎丸歩さん、元バドミントン日本代表の潮田玲子さんがおもちゃを持って、にこりに来てくれました!こどもたちは目をキラキラさせて大喜び。日本財団様のプロジェクト『HEROs』は、社会課題解決の輪を広げるためにアスリート達が社会貢献活動に取り組んでいます。
JAMMINさんとコラボ
京都のチャリティ専門ファッションブランドのジャミンさんとコラボし、にこりオリジナルのTシャツやエプロン、トートバッグなどを販売しました。売上の一部が寄付される仕組み。普段使いしやすい可愛いデザインで、スタッフにも好評でした。
いちご狩り
今年も行ってきました!バギーの子どもたちも楽しめる広渡農園さんのいちご狩り。ここ数年お世話になっていて、こどもたちのご家族からもとても喜ばれています。
クリスマス会
クリスマスプレゼントに風船バレー、父兄も参加できる腕相撲大会も!にこりのこどもたちみんなで楽しんだ一日、親御さん同士の交流にも繋がりました。シェフと統括マネージャーによる”男飯”も人気を博しました。
ご寄付・ご支援いただいた皆さまNicori Supporters
2023年度も沢山の皆さまに
ご支援をいただきました。
ご寄付・ご支援いただいたみなさま、
本当にありがとうございます。
※掲載の許可をいただいた方のみお名前を掲載しています。 ※お名前・団体名は五十順
医療法人杏華会理事長 浅井大介さま、荒木愼一さま、伊東浩樹さま、上田佑佳さま、大西清文さま、大木茂さま、Officeピア・サポート 加治屋知津さま、大根田瑛美さま、北九州市社会福祉協議会さま、木村愛美さま、工藤一成さま、小林洋子さま、坂井主税さま、佐藤裕記さま、嶋岡鋼さま、島田幸治さま、SkyeEnglish英会話教室さま、田中幸子さま、高野志保さま、玉野美里さま、竹馬涼子さま、チャリティサンタさま、ドクターキューブ株式会社さま、長崎琢磨さま、中村健太郎さま、長崎修二さま、長岡菜都子さま、訪問看護ステーションなんかん株式会社さま、中島健太郎さま、西村裕行さま、有限会社Nikkoさま、原邦雄さま、広渡農園さま、渕恵子さま、古野憲司さま、堀内哲さま、増永英尚さま、眞山昌さま、松永もうこさま、宮田綾子さま、溝部綾乃さま、三宅達夫さま、村内光一さま、横田信也さま、吉永誠さま、そのほか匿名でご寄付・ご支援をいただいたたくさんの皆さま
寄付金の用途の一例
- ・こどもたちのお米作りの道具
- ・人工呼吸器のバッテリー
- ・ニコクロ(双子三つ子)の会
- ・NICU卒業生の会
- ・にこりグリーフの会
小売業/CS推進部長大学/非常勤講師
渕 けい子
「ホスピタリティ」は、私が一生かけて追求したいことです。職場でも、従業員の言動がホスピタリティに根差しているかを考え、アドバイスなどを行っています。そして昨年度、大学で4年生のゼミを担当した際、真っ先に協働させて頂きたいと思ったのが「にこり」でした。にこりの活動そのものがホスピタリティの具現化だからです。おかげ様で学生もたくさんの学びを得て社会に羽ばたきました。これからも微力ではありますが、にこりに関わらせて頂ければ幸いです。大好き!にこり!
八幡熊手郵便局局長、
黒崎96の日副実行委員長
下澤 政宏
にこりを応援する理由。それは、「子どもたちの願いをかなえるチーム」だからです。日々の活動はもちろんのこと、にこりのお祭りで「親子、家族、そして地域が障害の有無に関係なく一体となってみんなが笑顔になれる」そんな素敵な場所を作られる素晴らしいチームです。これからも応援させて頂きます。
Lectures講演・登壇
地域の大学生や警察の少年補導員など、医療分野以外の方にもお話しする機会をいただきました。
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看護フェスタ福岡2023公益社団法人 福岡県看護協会
看護師への道のり、現在の仕事への想い
粕屋警察署少年補導員連絡会総会・研修会粕屋警察署
支えられる側から支える側へ。
そしてまた支えられる。第1回北九州地区小児在宅医療セミナー北九州地区小児在宅医療研究会
〈パネルディスカッション〉
ファシリテーター医療が必要な子どもたちの
在宅生活を支えるために何が必要かシンポジウム「医療的ケア児×防災」NPO法人 i-care kids京都
NPO法人にこりと北九州市が取り組む
医療的ケア児の防災対策第5回日本在宅医療連合学会大会日本在宅連合会
医療的ケア児の意思決定支援
大学講義梅光学院大学
〈ホスピタリティ〉
医療が必要な子どもたちも、夢がかなう未来
がある。その未来は今とつながっている。第74回健康セミナーサンキュードラッグ
子供の成長障害について
第2回北九州地区小児在宅医療セミナー北九州地区小児在宅医療研究会
医療的ケア児の保護者の就業に関する調査報告
第29回日本SIDS・乳幼児突然死予防学会学術集会(株)JTBコミュニケーションデザイン
医療的ケア児と死因究明
2023年度 第49回公益社団法人全国助産師教育協議会全国研修会公益社団法人 全国助産師教育協議会
助産師を取り巻く環境の多様性 「開業・連携」
の多様性について
にこりサポーター募集中!
子どもたちに、よりよい環境とたくさんの新しい体験を。
にこりの活動を、継続的に応援してくださる方を募集しています。
にこりは創立5年目を迎え、認定NPO法人(認定特定非営利活動法人)を目指しています。
にこりの活動の幅がより広がり、多くの親子の暮らしを支援することができるよう、ぜひお力添えください。
認定NPO法人とは?
高い公益性をもつNPO法人を自治体が認定することで、その活動を支援する制度。
一般から広く支持されていること、活動や組織運営が適正であることなどが認定の条件。
(にこりが認定NPO法人になると...)
- 1公的な支援が追いつかない分野に活動を広げ、制度の隙間にいる様々な状況の親子をもっとサポートできるようになることが認定NPOになる一番のメリットです。
- 2自治体から認定されることで社会的な信頼度が増し、行政と連携しやすくなります。
- 3認定になると寄付金が税制優遇の対象となります。寄付することへの負担が軽くなることでより寄付が集まり、活動しやすくなることが見込めます。