つながり、つづく。

桜の満開の日。

りくちゃんはお空に行きました。

眠るように、穏やかに。

りくちゃんがお空に行った後も日常はやってきます。

季節が変わり、また同じように桜の季節が来て、夏が来て、冬を迎える。

わたしは何度も何度もりくちゃんを思い出します。

りくちゃんとは、たくさんお出かけをしました。

にこりでのプラレール展、電車を見に行く。消防署、アミューズメントパーク。

家族がたくさん悩んだ結果、おうちに帰って来て、にこりを迎えてくれた。楽しい時間を、笑って過ごせる瞬間を。そう思っていました。

りくちゃんと楽しい一日を過ごすと

りくちゃん、ありがとう。

とみんな声をかけていました。多くの大人の心を動かしました。

今までのお仕事の中でいちばんいい日でした。
この仕事をしててよかったと思いました。と。

何かできることをと

お空に行ったにこりっこのお父さんが、協力してくれたこともありました。

りくをたくさん遊びに連れて行くことができて良かった。

りくちゃんがお空に行って少ししたときに、お母さんがそう言ってくれたことが今でもずっと心に残っています。

りくちゃんや、お父さんお母さん、弟とお出かけした日のこと。
おうちで最期を過ごしたことで、トントンって聞こえる料理の音や匂い。家族の声に包まれて、病院では食べられなくなったご飯を食べて、ふわふわと包み込む家族の温もりの中過ごしたこと。

時として、家族の力は医療の力を超える。そんな風に感じます。

そして今年のハロウィン

本当に嬉しいハロウィンでした。

りくちゃんのお父さんやお母さん、弟が会いに来てくれたのです。

元気な顔を見せてくれること、会いに来てくれること。りくちゃんがつないでくれたつながりが、つづいていくことに

りくちゃんありがとう。

りくちゃんへの想いで溢れていました。

またね!

お父さんお母さん、弟とまた会う約束をして。
手を振りながら家族が話をしてくれたこれからの未来に包まれているような、そんな一日でした。

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