小林製薬青い鳥財団様からの助成金でおでかけのサポートが拡充しました!
呼吸器、モニター、吸引器などなど、他に忘れ物はないかな?と、出発するまでにも沢山の準備があります。
写真に写っているあかねちゃんは、デイサービスから帰る時の様子です。
車内には、医療的ケアを行うために看護師も同乗します。
つまり、外出・通学、そして病院への受診さえも困難があり、1日付きっきりとなる両親への負担も大きいものとなります。
障害福祉サービスに移動支援事業や、道路運送法の福祉有償運送事業がありますが、これは医療が必要な子が想定されておらず、現行の制度設計では不採算事業となります。
そのため、これを請け負う民間企業はほとんどいなかったのです。
そこで にこりでは、2018年から当法人の医療・福祉サービスを利用している人に限定して福祉有償運送を利用した移動支援事業をはじめました。
しかし福祉有償運送という形態では、利用料金や利用エリアに制限があり、かつボランティア事業のため、他の事業者が参入する見込みもないという状況でした。
家族でおでかけをする。そんなあたりまえの願いをかなえたい。
そんな思いで小林製薬青い鳥財団さまに、助成申請をしました。
今回、小林製薬青い鳥財団さまからの助成を受け、福祉有償運送・移動支援事業の拡充に充てることにし、おでかけや通院通学、体調が悪化した時の緊急出動など、様々な場面で利用できるようになりました。
例えば、医療的ケアが必要で特別支援学校の通学バスに乗れない子も、福祉有償運送を利用し看護師同伴で通学できるようにした結果、家族の送り迎えの負担が軽減し、自宅玄関で「いってらっしゃい」と送り出すこともできるようになりました。
この活動を、北九州市の教育委員会も聴きにきてくれ、2023年6月からは正式に市の通学支援事業としてスタートしました。
\青い鳥財団さんありがとー!/