にこりの活動レポート 2021Activity Report 2021
にこりの活動も今年で5年。
小さかった子どもたちは成長し、新たな子どもたちやにこりの仲間も増えました。
にこりが変わらず大切にしているのは、子どもたちと家族が
いっぱい笑える楽しい毎日を過ごすこと。その側にそっといるような関わりです。
寄付について
2021年度いただいた寄付総額
※物資・技術提供などは除く ※2022年3月31日現在
- 個人の寄付
- 125件
- 団体の寄付※法人含む
- 13件
講演について
〈登壇回数〉
職員について
- 保育士
- 4人
- 助産師
- 5人
- 看護師
- 20人
- 理学
療法士 - 2人
- 作業
療法士 - 1人
- 介護
福祉士 - 1人
- 社会
福祉士 - 1人
- 事務員
- 2人
- 教員
- 1人
- ヘルパー
- 1人
- 栄養士
- 1人
- 看護助手
- 2人
ただいま「訪問リハビリスタッフ」募集中です。
ヘルパーになるための介護職員初任者研修も実施中!
事業ごとの利用人数
※NPO法人にこりとしての運用後(2019年〜)の集計
- 子どもデイ(児童発達支援・放課後等デイサービス)は、2021年に八幡が新設!利用者も29名に増えました。
- 2020年に新たにスタートした「居宅訪問型児童発達支援」:のべ10人が利用
本格始動!
にこりの産前産後の母子支援。
2021年から本格的にスタートしたにこりの産前産後母子支援。日々育児に追われるお母さんたちが、ゆっくり休めて安心して話せる、そんな場所になるよう色々なケアを提供しています。
にこりは2021年7月に北九州市の産後ケア事業の受託事業所として登録されました。
利用者が増え、同年9月には小倉南区に2つめの「産前産後ケアステーションにこり」を開設しました。
- 1お母さんの肩の力が抜けるような楽しく優しいサポート。
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ケアステーションにやってきたお母さんにまず「どんな風に過ごしたい」かを伺います。
赤ちゃんの沐浴、ママひとりでゆっくり入浴、ゆっくり食事、ゆっくり睡眠など。
今日はみんなでおしゃべりしたいから寝なくていいです、と言われる時もあります。
助産師、看護師、保育士などが在籍するから、安心してお子さんを預けてお母さんはひと休みできます。 - 2産後ケア+スペシャルイベント
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通常の産後ケアに加えて、色々なイベントも開催しています。例えば、赤ちゃんの手形足型のペタペタアートや疲労が貯まったお母さんへの全身マッサージなど、通常の産後ケアに加えて+αを提供しています。
また、赤ちゃんの写真はいっぱいあっても、赤ちゃんとママのツーショットは中々ないもの。
にこりの産後ケアに来られた親子の写真をいつも撮影して必ずお母さんに送っていますよ。 - 3双子三つ子に、NICU卒業生、みんな集まれ!
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双子三つ子があつまる「にこクロの会」、NICU(新生児集中治療管理室)を退院した子どもたちが集まる「NICU卒業生の会」、いずれもオンラインで開催していましたが、リアルでの集まりも少しずつ再開!当事者しか解らない共通の子育て事情を持つママ同士、情報をシェアしたり、家での医療的ケアについて相談したり、ただおしゃべりに盛り上がったり。楽しい、元気になると好評いただいています。
- 4おやこの訪問看護
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妊婦さんや子育て中のお母さん、お子さんがが心や身体のケアを必要とするとき、産科や小児科を経験した看護師がご自宅を訪問してサポートします。
デイサービスの主な活動Day Service Activities
きょうはお出かけするよ!と言うと、こどもたちの目がきらきらします。
普段は外出が難しい子も、おひさまや風を感じたり、色々なものを見てさわったり。
そんなこども達と一緒にいると、いつも大人も楽しくなるから不思議です。
○おでかけやイベントの様子
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海水浴
今年も行きました、毎年恒例デイの子ども全員で海水浴!今年は、地域の方や親御さんの協力でそうめん流しやスイカ割りも体験。呼吸器が必要な子は手動で呼吸器を動かしながら、酸素が必要な子は酸素ボンベをスタッフが担いで参加。沢山の方の力を借りて、みんなで夏を満喫しました。
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お米づくり
田植え、稲刈り、脱穀、精米まで、なんとバケツで行うお米作り「バケツ稲」で、にこりっ子のみんなも初めてのお米づくりを体験しました。大事に育てたお米はみんなでおにぎりにしていただき、お母さんたちも参加して行った稲刈りの後は、藁でしめ縄も作りました!
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陶芸教室
にこりっこのご両親の協力で開催された陶芸教室。子どもたちそれぞれのやり方で、家族で協力してどれも素敵な作品ができました。
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クリスマス会
ご家族も一緒のクリスマス会。ご家族の出しものや、ボランティアの演奏会もあり、最後はサンタクロースも登場!参加するご家族には、災害時の避難などを想定して荷物を準備していただきました。もしものときに備えて、ご家族に力をつけてもらえる機会にもなったと思います。
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コンサート
立川翼さんのご招待でZEPP福岡へ。呼吸器をつけた子と家族2組が参加。2人とも初めてのコンサート参加。また初めての経験が増え、親御さんや兄弟も楽しい時間を過ごせました。
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いちご狩り
いちご農家 広渡さんのハウスを訪問。今年はご家族も一緒にいちご狩りに参加しました。参加できなかったおうちでは、取りたてのいちごでいちごミルクやフルーツサンド作りを楽しみました。
Monthry Art Gallery
スタッフが毎月作る Monthly Art !
こどもたちが、写真や手形足形で、旬のたべものや
人気のキャラなど、色んなものに変身します。
ウェブサイトでにこりの
これまでの軌跡を綴りはじめました。
にこりが生まれて今年で6年目を迎えます。
にこりのはじまりのお話、そして、忘れられない一人ひとりの子どもとご家族の物語。
たくさんの方に読んでもらえたらと思います。
ご寄付・ご支援いただいた皆さまNicori Supporters
2021年度も沢山の皆さまに
ご支援をいただきました。
ご寄付・ご支援いただいたみなさま、
本当にありがとうございます。
※掲載の許可をいただいた方のみお名前を掲載しています。 ※お名前・団体名は五十順
赤木幸子さま、赤木秀行さま、赤木さま、安島信浩さま、安部弘章さま、安部弘敏さま、荒木俊介さま、荒木愼一さま、荒木勉さま、荒木尚美さま、一江貴之さま、伊東さま、伊東浩樹さま、稲富みぎわさま、井上尚樹さま、岩村大輔さま、上西健司さま、オートマックスさま、大西清文さま、小笠原由一さま、小野邦彦さま、Officeピア・サポートさま、尾茂田真さま、面高直文さま、花王さま、門田愛さま、門田哲さま、仮屋崎敦さま、川地さま、北川勝則さま、北島光泰さま、草場美穂さま、工藤一成さま、工藤佳奈さま、工藤隆明さま、工藤照美さま、工藤陽二さま、國見敏子さま、久保陽子さま、倉本潔彦さま、桑崎雅さま、ケアーズイズモ訪問看護リハビリステーションさま、幸若良宣さま、小早川輝成さま、酒井和幸さま、(株)坂本管工さま、佐藤亮治さま、志垣実季さま、嶋岡鋼さま、島田さま、島津智之さま、白垣充宗さま、スカリー株式会社 水嶋洋一さま、高崎一弘さま、高崎靜江さま、田村大一郎さま、田村洋一さま、有限会社たんぽぽ 荻野朱実さま、チャリティサンタさま、Do connection 合同会社さま、堂前達也さま、富永博之さま、長岡菜都子さま、中島健太郎さま、中嶌屋さま、中野慎一さま、中藤達也さま、中村牧さま、中村さま、那谷昌規さま、(社)日本フィランソロピー協会さま、橋本一成さま、橋本佳織さま、畠瀬陽さま、花田今日子さま、ビジョンさま、広渡昌平さま、(株)ファミリア 木村淳志さま、福田百合加さま、福山すみえさま、堀内哲さま、前田哲平さま、牧大介さま、桝田悠葵さま、桝田梢さま、増永英尚さま、松井晃さま、水野ひろとさま、森本善弘さま、安井良一さま、矢永将さま、矢永隆さま、横田信也さま、山本理恵さま、弥生寿司さま、弓直哉さま、横田伸也さま、吉川順子さま、吉田雄司さま、有限会社ライフケア 中野慎一さま、渡邊里栄さま、その他、匿名でご寄付・ご支援いただいた多くの皆さま
寄付金の用途の一例
産前産後支援、災害対策物品バッテリー、遊具の購入、NICU卒業生の会、双子三つ子ママの会(通称にこクロの会)、各種イベント(デイのおでかけなど)などの実施
寄付いただいた物資
絵本におもちゃ、旬の果物などを沢山いただき、子どもたちと一緒に楽しみました。
赤木さま(浴衣、柿) / 荒木愼一さま(草木饅頭、みかん、きんかん、おもち) / 伊東さま(稲) / 花王さま(お酒 めぐリズム) / 川地さま(やさい)小早川輝成さま(そうめん流しの竹) / 有限会社たんぽぽ(荻野朱実さま フルーツ シャインマスカット) /チャリティサンタさま(絵本) / 中村さま(ベンツおもちゃの車) / 花田今日子さま(スイカ) / 桝田悠葵さま(チャイルドシート) / 水野ひろとさま(バンボ) / 山本理恵さま(バギー) / 横田伸也さま(すべりだい)
運動療育センターすきっぷ(株式会社ファミリア) 代表
木村 淳志さま
医療的ケアを必要とする子どもやその家族のため、様々なことに取り組むにこりさんに多くの刺激をもらっています。これからも頑張ってください。
スカリー株式会社 代表取締役社長
水嶋 洋一さま
私自身の子どもが産まれるタイミングで、にこりさんの活動を知りました。医療的ケアの必要な子どもたちが「いっぱい笑って、いっぱい遊べる」ための支援。とても大切な活動だと感じました。訪問させて頂くと、スタッフの皆さんもとても元気で明るく、凄く元気をもらえる場所です。微力ながら応援させて頂きます。
国際医療福祉大学塩谷病院小児科 副部長 / 認定NPO法人あおぞら アドバイザリースタッフ
嶋岡 鋼先生
平等であることは難しいけれど、せめて僕らの生きる社会が全ての子どもに対して公正であるようにと祈ります。この世界に生まれてきたどんな命も大切にして、全てのチャンスを活かそうと頑張っているNPO法人にこりを誇りに思います。いつも応援しています。
助成金
2021年度は、こどもたちの移動支援や、産前産後の母子支援などの事業に助成をいただきました。
受賞・表彰
にこりのこれまでの活動が認められ、二つの賞を受賞することができました。
ティグレ連合会さまより
2021年起業・経営革新・社会貢献支援事業
第7回 上田卓三賞 最優秀賞 受賞
住友生命さまより
第15回「未来を強くする子育てプロジェクト」
スミセイ未来賞 受賞
Lectures講演・登壇
2021年度はオンラインでの登壇を中心に、
日本全国の方々に画面を通じて
お話する機会が多い1年でした。
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第63回日本小児神経学会学術集会 日本小児科学会
医療的ケア児の災害時支援
第10回日本小児在宅支援研究会 日本小児在宅支援研究会
医療的ケア児の災害時支援
第31回全国病児保育研究大会 in 北九州 全国病児保育協議会
子どもたちと一緒に道を作る
第31回日本医療薬学会年会 一般社団法人 日本医療薬学会
訪問薬剤師との連携
「医療的ケア災害個別支援計画の作成について。
訪問看護事業所の立場から」 北九州地域医療的ケア児支援ネットワーク連絡会医療的ケア児の災害時支援
にこりで実際に行っている取り組みについて北九州市立則松中学校 オンライン企画 北九州市立則松中学校
にこりの活動について
第17回地域医療連携看護連絡会議 国立病院機構小倉医療センター
医療的ケア児の在宅で過ごす
様子や課題について
(在宅支援、退院調整のプロセス振り返り、今後の支援に生かす)第2回 障がい児・者相談支援 コーディネーター研修会
医療的ケア児支援法の成立を受けて〜合理的配慮としての医療的ケアを考える〜 障がい児・者相談支援事業全国連絡協議会事務局実践報告 動ける医療的ケア児の支援
医療的ケアが必要なお子さんの
在宅生活を支えるための連携推進セミナー NPOやまごや産前産後の母子支援
遠賀中間医師会看護学校 卒業公演 遠賀中間医師会看護学校
卒業して看護師になる学生さんへ、
にこりの仕事について小児在宅他職種連携セミナー 〜家族の暮らしを考える〜 NPO法人NEXTEP
産前産後から寄り添う(産前産後の母子支援について)
2021年度、にこりが開始した新たな事業やサービス。 にこりっこ学校へ行く! 通学支援と学校への訪問看護
にこりでは、学校への訪問看護や、子どもを送迎するにこりタクシー(福祉有償運送)を通じて、
医療の必要な子どもたちの通学を支援しています。
にこりが来ている間は保護者の付き添いは要らず、また学校の先生が心配なことがあれば、
看護師と一緒に対応を検討することもできます。
子どもたちが安心して学校での時間を楽しめるように、
また学校が医療の必要な子どもたちを受け入れやすくなるように、サポートを続けていきたいと思います。
架け橋をつくる
「ブリッジネットワーク」に参画
全国の様々な地域で医療的ケアが必要な子ども・家族と歩んできたチームが、手を取り合い作っていく新しいサポートネットワークに参画しました。保育園や学校に行くことや、お母さんが仕事につくこと、そんな当たり前の権利や機会が保障されていない現状を変えるため、医療的ケア児者とご家族、その存在を知ることがなかった社会をつなぐ架け橋となることを目指して活動していきます。
子どもデイが新たに八幡西区で開所!
2021年9月から、北九州市八幡西区でも児童発達支援・放課後等デイサービスがスタートしました。最初は室内で過ごしていた子どもたちも、事業所の庭、近くの公園と少しずつお出かけするようにして、今は車で遠くにお出かけすることもあります。外出先での医療的ケア(吸引、注入など)にも慣れてきました。より重度の障害を持つ子どもの受け入れもはじまっています。はじめは泣いていた子も、今ではデイに行くことを心待ちにしているという言葉や、野菜を食べられるようになった、動きが活発になったという言葉も頂きました。
まだまだあります! にこりのニュース 2021
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りくくん、オリヒメで学校に行く!
りくくんは9歳の男の子。学校に行きたいけど、病気のために教室で過ごすことが難しいりくくんが、分身ロボットOriHime(オリヒメ)を通して授業を受けられるようになりました。教室にいるオリヒメを遠隔操作して、授業中に手を上げたり、休み時間にお友達とおしゃべりしたり。離れていてもお互いの存在を感じることができます。
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看護学校の実習受け入れ
2021年5月からはじまった約1年間の実習受け入れ。看護学生と子どもデイの現場をzoomでつなぎ、子どもたちの様子を実際に見てもらいながら、質疑応答を行いました。
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北九州市産後ケア事業委託事業所 登録
北九州市は、産後のお母さんの心身のケアや育児サポートに力を入れています。市の事業所登録により産前産後ケアの利用料が軽減され、より気軽に利用できるようになりました。
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小倉に産前産後ケアステーション オープン!
北九州市小倉南区に、にこり2つめの産前産後ケアステーションがオープンしました。
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社会起業塾イニシアティブのプログラムに参加
企業が主体となって起業家の卵を支援し、社会の課題解決を加速していく「社会起業塾イニシアティブ」で、未来を作る担い手(社会起業家)のひとりに、にこり代表の松丸が選ばれました。
にこりサポーター募集中!
子どもたちに、よりよい環境とたくさんの新しい体験を。
にこりの活動を、継続的に応援してくださる方を募集しています。
にこりは創立5年目を迎え、認定NPO法人(認定特定非営利活動法人)を目指しています。
にこりの活動の幅がより広がり、多くの親子の暮らしを支援することができるよう、ぜひお力添えください。
認定NPO法人とは?
高い公益性をもつNPO法人を自治体が認定することで、その活動を支援する制度。
一般から広く支持されていること、活動や組織運営が適正であることなどが認定の条件。
(にこりが認定NPO法人になると...)
- 1公的な支援が追いつかない分野に活動を広げ、制度の隙間にいる様々な状況の親子をもっとサポートできるようになることが認定NPOになる一番のメリットです。
- 2自治体から認定されることで社会的な信頼度が増し、行政と連携しやすくなります。
- 3認定になると寄付金が税制優遇の対象となります。寄付することへの負担が軽くなることでより寄付が集まり、活動しやすくなることが見込めます。